グラフィックボードの選び方
グラフィックボードってなんなの?なにがいいの?
「無知から始めるPCの選び方」第7回の今回はグラフィックボード(グラフィックカード・GPU)とは何なのかについて僕なりにわかりやすくざっくり説明してきます!
尚、グラフィックボードにはGPUやグラフィックカードなど、たくさんの呼び方があるのですが、今回はグラフィックボードと統一して呼んでいきます。尚、CPUの内蔵グラフィックをGPUを呼びます。
グラフィックボードの役割について
グラフィックボードの役割は基本的に”映像処理に関する処理をCPUの代わりにしてくれる”と認識していただければ間違いないと思います。
前々回の記事でCPUを作業員さんに例えたと思うのですが、CPUはオールラウンドな作業をこなせるなんでも屋さんなのに対し、グラフィックボードは映像処理のスペシャリストのスーパー助っ人だと思っていただければわかりやすいかと思います。
グラフィックボードの用途
CoreシリーズのF無しモデルや、RyzenシリーズのG付きモデルは軽い映像処理が出来るGPUを搭載しているのですが、YouTubeの動画を見たり、かなり軽い3Dゲームをするのが精いっぱいなので、ゲームや重い映像処理の必要な用途でPCを使う場合はグラフィックボードを搭載しているモデルを購入するか、今使っているパソコンがデスクトップパソコンでケースのスペースに余裕がある場合はグラフィックボードを取り付けることをおすすめします。
主なグラフィックボードの種類
グラフィックボードの市場に参入している主な企業は2社、NVIDIAとAMDです。
ゲーム用途では現在NVIDIAのGeForceシリーズがかなり人気で、クリエイティブ用途(3D
グラフィック系の映像制作やCAD等)ではNVIDIAのQuadroシリーズやAMDのRadeonシリーズが人気(だった気がする)です。
用途に合わせた現行のおすすめグラフィックボード
グラフィックボードを搭載したPCでよくある用途を下記の4つに区分してそれぞれおすすめのグラフィックボード、CPUの組み合わせを書いていきます!
- ゲーマー入門者向け(ゲームを続けるかどうかわからないけどとりあえずPCでやってみたい)
- ライトゲーマー向け(ゲームはするけど配信はしない)
- ミドルゲーマー向け(ゲームも配信もちょこちょこする)
- ヘビーゲーマー向け(ガチゲーマーの配信者)
尚、ゲームによっては競技設定にすれば低スペックなPC環境でもある程度快適にプレイできる場合もあります。今回は極端に最高設定でプレイした場合を想定していきますが、ゲーマー入門・ライトゲーマー向けのグラフィックボードを使用する場合は競技設定・或いは最低設定でプレイするほうが快適にサクサクプレイできるかと思います(ネット環境にもよりますが)。
また、今回動作を想定しているゲームは下記のタイトルです。
※こちらに表記しているデータは様々な検証サイトや動画からの引用であるため、参考程度に見ることをお勧めします。
- サイバーパンク2077(超重め)
- APEX LEGENDS(重め)
- Fortnite(少し軽い)
- VALORANT(超軽い)
ゲーマー入門者向け
平均フレームレート一覧
引用元:https://jiyunagomataro.com/pc_smartphone/gtx1650/
おすすめの組み合わせのCPUはintel Corei3 10100あたりのローエンドCPUとなります。
このクラスのGPUだと、あまり性能の高いCPUを積んでも、CPUの足を引っ張ってしまい価格に見合った性能にならないことがほとんどです。
また、ゲーム環境を整える上で大切なのが、自分のプレイ環境とパソコンのスペックのバランスです。
豆知識:Hz(ヘルツ)値とFPS(フレームパーセカンド)値について
今現在販売されているほとんどのテレビや一般用途のモニターは1秒間に60回画面を更新できる60hzモニターというのがほとんどです。
FPS値はパソコンからモニターに1秒間に何枚の画像を送信できるかの値の為。これらのバランスがとれていないとどちらかの性能を引き出せていないことになり、モニター・もしくはPCの性能を遊ばせてしまいます。
そのため、とりあえずゲームを始めてみたい方は最初からガチガチのゲーミングモニターとPCを揃えるのではなく、家においてあるテレビやモニターに合わせてPCを購入してみて、使用頻度が増えてきたり、もっと快適に遊びたい!という願望が生まれてきたときにPCやモニターをアップグレードしてみるのがいいかもしれません。
- Hz(ヘルツ)値:モニター側が1秒間に何回画面を更新できるかの値。60Hzが一般的で、ゲーミング環境では144Hz~240Hzが主流。
- FPS(フレームパーセカンド)値:パソコン側が1秒間に何枚の画像をモニターに送信できるかの値。パソコンのスペックやゲームの設定や要求スペックによって変わるものなので、要求スペックが高いゲームで高FPSを出したい場合はゲーム内の設定を限界まで下げたり、パソコンのスペックアップが必要になる。
ライトゲーマー向け
平均フレームレート一覧
引用元:https://thehikaku.net/pc/game/game-bench.html
おすすめの組み合わせのCPUはintel Corei3 10100あたりからi5 10400あたりのローエンドからミドルエンドのCPUがバランスが取れているかと思います。
このクラスのGPUもCPUの要求スペックはかなり低いので、ある程度スペックの低いCPUでもバランス良く動いてくれます。
しかしながらこのGPUは昨今のGPUの価格高騰の煽りをモロに受けているため、価格が落ち着いてからの購入をおすすめします。
平均フレームレートを見れば分かる通り、このクラスからゲーミングモニターの導入をおすすめします。
ほとんどの競技シーンのゲームを割とサクサク楽しめるGPUなのでそれに見合ったゲーム環境の構築を推奨します!
ミドルゲーマー向け
平均フレームレート一覧
引用元1:https://gamingpcchaya.jp/rtx3060ti/
引用元2:https://jiyunagomataro.com/pc_smartphone/rtx3060ti/
引用元3:https://thehikaku.net/pc/game/game-bench.html
おすすめの組み合わせのCPUはGTX1660Super同様にCore i310100あたりからi5 10400あたりのローからミドルエンドのCPUがバランス的におすすめです!
このあたりの使用頻度の方でしたら、後々のスペックアップを考えてハイエンドのCPUにしてみて、使用頻度がさらに上がってきたときに高性能なグラフィックボードに乗せ換えてもいいかもしれないです。
配信などを行うミドルゲーマーの方は動画やクリップの編集をする方も出てくるかと思います。そういった方々は動画の編集ソフトを使うことも出てくると思いますので、編集ソフトとの兼ね合い的にハイスペックなCPUは搭載しても損はないかと思います。
しかしながら、昨今のCPUの性能は昔に比べて目覚ましいものがあるため、ローからミドルエンドのCPUでも問題は無いとは思います。アップロードする動画やクリップの本数が多くなってきたらスペックの上げ時かなと思います。
この近辺からかなり高フレームレートを狙えるグレードのグラフィックボードになってくるかと思います。
ハイスペックなモニターの購入を検討してもいいようなグレードはこのあたりからですかね!
ヘビーゲーマー向け
平均フレームレート一覧
引用元:https://thehikaku.net/pc/game/game-bench.html
引用元2:https://jiyunagomataro.com/pc_smartphone/rtx3060ti/#%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%AF2077
おすすめのCPUの組み合わせはCore i7 10700あたりからのハイエンドCPUです!
このグレードのグラボからローエンドのCPUはほぼ確実に足を引っ張ってくる形になりますし、ミドルエンドのCPUも組み合わせによっては足を引っ張ってしまったりするので、確実に足を引っ張らないハイエンドのCPUを選択することをおすすめします!
また、価格の高騰のあおりをあまり受けていないのもおすすめポイントの一つです!
正直このあたりのグレードはロマンなところがありますから、相当グラフィック性能が求められるゲームをプレイしない限りは必要とはされないスペックです。
しかしながら大は小をかねるという言葉があるように、どんなゲームでもストレスなくプレイできるのは魅力です!
フレームレートもかなり高フレームレートを狙うことが出来るので、ウルトラハイスペックなゲーミングモニターの購入を検討してもいいかもしれません!
いかがでしたでしょうか?
時期的にも僕の知識量的にも難しい記事でした(;^ω^)
パソコンのパーツ選びは予算と用途!
僕のおすすめは3080ですよ!
自分の用途に合わせたPCを選んで快適なPCライフをお送りください!
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